オフィシャルブログ

第8回ゴーヤ雑学講座

皆さんこんにちは!

中山有志、更新担当の中西です。

 

本日は第8回ゴーヤ雑学講座!

今回は、海外でのゴーヤについてです。

ゴーヤ(ニガウリ、ビター・メロン)は、独特の苦味と高い栄養価を持つ野菜で、沖縄料理の「ゴーヤーチャンプルー」などで知られています。しかし、ゴーヤは日本だけでなく、アジア・アフリカ・中南米など世界各地で栽培され、食文化や健康維持に深く関わっている野菜でもあります。


1. ゴーヤの起源と世界への広がり

① ゴーヤの原産地

ゴーヤの原産地は、インドおよび東南アジアと考えられています。インドでは2000年以上前から栽培されていた記録があり、アーユルヴェーダ(インドの伝統医学)でも薬用植物として利用されていました。

ゴーヤの伝播の歴史

  • インド・東南アジア(紀元前~):伝統的な食材・薬草として使用。
  • 中国(14~16世紀頃):明の時代に広まり、薬膳料理として重宝される。
  • アフリカ・中南米(16~18世紀頃):ヨーロッパ人が植民地経営の一環で持ち込む。
  • 沖縄・日本(17~18世紀頃):中国や東南アジアとの交易で伝わり、定着。

このように、ゴーヤは世界各地に広まり、各地で独自の食文化が形成されていきました。


2. 世界各国でのゴーヤの食べ方

① アジア圏:ゴーヤを愛する地域

アジアはゴーヤの一大消費地域であり、特に中国、インド、フィリピン、タイ、ベトナムなどで日常的に食べられています。

中国

  • 「苦瓜(クーグァ)」と呼ばれ、炒め物やスープに使用。
  • 豚肉や卵と炒める「苦瓜炒蛋(クーグァチャオダン)」が代表的。
  • 漢方でも利用され、「熱を下げ、血糖値を下げる」とされる。

インド

  • カレラ(Karela)」と呼ばれ、カレーや炒め物に使用。
  • 伝統医学アーユルヴェーダでは糖尿病予防や消化促進に良いとされる。
  • ゴーヤジュース(ビター・メロンジュース)が人気で、苦味が強いが健康効果が高い。

フィリピン

  • アンパラヤ(Ampalaya)」として親しまれる。
  • 野菜炒めやスープに使用されるほか、健康食品やサプリメントとしても人気

タイ・ベトナム

  • 生春巻きの具材や、スープに入れて煮込むことが多い。
  • タイでは、ゴーヤの肉詰めスープ(トムチュー・マラ)が人気。

② アフリカ・中東:ゴーヤは栄養豊富な野菜

アフリカや中東では、ゴーヤは栄養価の高い作物として認識され、特に乾燥地帯での栽培が広がっています。

アフリカ

  • 主にスープや煮込み料理に使用される。
  • 栄養価の高さから、貧困地域での栄養補助食品としても注目されている。
  • 乾燥ゴーヤを粉末にして、スムージーやパンに混ぜることもある。

中東

  • ゴーヤの苦味を活かしたピクルスや漬物が一般的。
  • 健康食品として、ゴーヤティーやサプリメントの形でも流通。

③ ヨーロッパ・アメリカ:健康食品としての人気

ヨーロッパやアメリカでは、ゴーヤは一般的な食材ではありませんが、健康志向の高まりとともに「スーパーフード」として人気が高まっています

アメリカ

  • 健康ブームの影響で、「ビター・メロン」としてジュース・サプリメントが流通
  • 糖尿病患者向けの「ゴーヤエキス」が販売されている。
  • アジア系・インド系移民の間では、食材としても利用。

ヨーロッパ

  • 特にドイツ・フランス・イギリスで、糖尿病予防の自然療法として注目
  • ゴーヤティー(乾燥したゴーヤの葉を使ったお茶)が人気。
  • 一部のレストランでは、エスニック料理の食材として使用される。

3. ゴーヤの健康効果と世界での研究

ゴーヤは世界各国で「健康に良い野菜」として研究が進んでいる。

糖尿病予防

  • ゴーヤには「チャランチン」や「ポリペプチドP」など、血糖値を下げる成分が含まれている。
  • インドやアメリカでは、糖尿病患者向けの食品やサプリとして利用。

抗がん作用

  • 一部の研究では、ゴーヤ抽出物ががん細胞の増殖を抑える可能性が示唆されている。

免疫力向上

  • ゴーヤにはビタミンCが豊富で、免疫機能を高める効果が期待されている。

肝臓保護

  • 中国やインドでは、アルコールの解毒を助ける効果があるとされ、伝統的に肝臓の健康維持に利用されている。

4. まとめ:ゴーヤは世界でどのように扱われているのか

ゴーヤは、世界中で「健康に良い食材」として利用されており、各国ごとに異なる食文化が形成されている

アジア圏:日常的な食材。炒め物、スープ、ジュースとして広く消費。
アフリカ・中東:栄養価の高い作物として栽培され、乾燥ゴーヤも利用。
ヨーロッパ・アメリカ:スーパーフードとして人気。ジュース・サプリが流通。

また、ゴーヤの健康効果は科学的にも注目されており、糖尿病予防・抗がん作用・免疫力向上など、医学的な研究が進められています。

このように、ゴーヤは単なる野菜ではなく、世界的に見ても健康食材としての価値が高い存在なのです。